ワークライフバランスを大事にしたい看護師に最適なのが、健診センターでの仕事だ。実際、最大のメリットとして、夜勤が一切ないことが挙げられる。勤務時間は規則正しく、早朝からの勤務はあるものの、夕方には決まった時間に終業できる場合がほとんどである。健診の対象者は基本的に健康な受診者であり、一日の流れがタイムスケジュール通りに決まっているため、突発的な急変・緊急対応が少なく、バタつくことがないのも特徴だ。生活リズムが一定に保たれるため体調管理がしやすく、家族や友人との予定も立てやすい。心身の負担を減らしたい層にとっても、この職場は非常に人気が高い。
業務内容は採血、身体測定、視力・聴力検査、血圧測定といった検査作業がメインとなる。基本的にルーチンワークとなるが、効率よく正確に多くの受診者を対応するスキルが求められる。特に採血は、短時間でスムーズに採取する必要があり、看護師としての腕の見せ所となる。また、健診センターは、受診者が自身の健康状態を把握し、生活改善に関心を持つ大事な接点でもある。そのため、正確な処置だけでなく、丁寧な言葉遣いや明るい接客マナー、安心感を与えるコミュニケーション能力も重視される。
そんな健診センターは、臨床のハードな現場に疲れてしまった人が、一度ペースダウンして働き方を見直すための場としてよく選ばれる傾向にある。病院のような劇的なドラマは少ないかもしれないが、人々の「健康でありたい」という願いを支え、病気の早期発見に貢献するという意味では、より良い生活に直に貢献している役目だといえるだろう。